おいたち

神戸で育まれた「ものづくりの文化」

ここ神戸は、緑豊かな六甲山系に育まれた自然を背景に、海、坂、山の変化に富んだ明るく開放的な文化やまち並みを有する、異国情緒豊かな素晴らしいまちです。

そしてその中で時間をかけて、洋菓子や洋服などに代表される「神戸のものづくりの文化」が発展し現在に至っています。

神戸市技能職団体連合会(略称:神技連)は、この「神戸のものづくりの文化」を支える優れた技を備えた職人集団です。

神技連とは…

神戸市技能職団体連合会(以下神技連)は、市民生活に欠かせない「衣」「食」「住」に密接した様々な職人の団体で構成されています。そして、個々の 職人(団体)では対応が難しい「市民への貢献」「後継者の育成」「職人の福祉の増進」などの課題に取り組んでいます。

また、消費者保護の観点から、専門的知識を備えた職人の派遣事業も実施しています。

神戸市技能職団体連合会のおいたち

結成までいきさつ

“手づくりの温かさ”は、市民のくらしをより豊かにする根源です。人類が誕生して以来、人から人へ受け継がれてきた「生活の知恵」がそこに生かされていると言えるでしょう。使い捨て・インスタント食品など大量生産・大量消費の時代を経て、現在では、“手づくりの温かさ”がようやく見直されるようになりました。

昭和44年11月23日、神戸市最初の技能功労者表彰式が、生田区の総合福祉センターでおこなわれ、この道ひとすじに生き、すぐれた技能をもって社会に貢献してきた23職種、53人の私たちの先輩技能職者が、神戸市長から表彰されました。そして、その後、毎年実施されるこの表彰式や事前に開催される選考委員会で、顔を合わす各職種団体代表者のなかに「共通の悩みをもつ各団体が一つにまとまり、互いに横の連絡をとりながら連帯の輪を広げていく場ができないものか」という気持が高まってきましたが、実現にまで至りませんでした。

しかし、その気運が最高潮に高まった昭和47年5月、5職種の代表者5名が発起人となり、連合体づくりのための発起人委員会を神戸市の協力を得て結成し、各職種団体に加入促進の働きかけをしていくことになりました。そしてその年、昭和47年6月26日、全国で最初にうぶ声をあげた横浜市技連協の会長らが来神し、発起人委員会の各委員は、組織づくりの意義を聞くと共に力強い激励を受け、連合体結成に向けて運動をより拡大していきました。

各団体の賛同を得て昭和47年11月17日、市役所会議室において、23職種団体の参加のもとに連合会結成準備委員会を開催し、名称を「神戸市技能職団体連合会」と決定。各技能職団体が抱える後継者の養成、定着対策、福祉対策などをもり込んだ連合会趣旨・目的など、会則案が参加者全員の賛成を得て承認され、設立総会を目前に、すべての準備が完了したのです。

昭和47年12月5日、相楽園会館で私たち技能職に携わる者の念願であった連合体 「神戸市技能職団体連合会」の設立総会を29職種団体の代表者の参加を得て開催しました。当日来賓として出席していただいた神戸市長ほか多数の方々からお祝いと激励のあいさつをいただき、参加者全員が、結成の喜びと共に、神技連の旗のもとに集結し、大同団結した私たち各団体が相互の連絡を強め、将来の技能職者のための活発な活動をしていかなければならない大きな責務も感じた意義ある設立総会となりました。

今日までの経緯

昭和47年12月5日 相楽園会館において「神戸市技能職団体連合会・設立総会」を実施
昭和48年6月14日 神戸市民生協において第一回総会を開催。事業計画の審議などを行った
昭和49年11月21日
~26日
初めて技能フェスティバルを開催
昭和58年6月2日 第11回総会において「神技連青年部」が発足
平成4年11月23日
~24日
初めて兵庫県との共催で「技能フェスタ ’92」を開催
平成5年1月24日 ホテルオークラ神戸において設立20周年記念式典を開催
平成5年11月6日 西代中学校において初めて「進路学習会」を実施
平成5年11月7日 青年部設立10周年記念行事の実施
平成7年1月17月 阪神・淡路大震災
平成10年11月6日
~7日
第1回全国技能職団体連絡協議会会議を神戸で開催
平成14年9月1日 神技連30周年記念事業「ファミリーフェスタ」の開催
平成14年11月23日 舞子ビラ神戸において神技連30周年記念事業「記念式典」を実施
平成15年2月11日 神技連30周年記念事業「ボウリング大会」
平成17年9月3日
~4日
「ひょうごものづくりフェア」として神戸国際展示場において初めてG&Fを開催
平成21年3月20日
~23日
「全国技能グランプリ・兵庫」を神戸をメイン会場として開催